大阪府東大阪市に住む、18歳の鈴木美香(すずきみか)さんです。
プロフィール
名前: 鈴木美香 (仮名)
年齢: 18歳
居住地: 大阪府東大阪市
趣味: 読書、映画鑑賞、カフェ巡り
夢: 自由な生活を送りたい
✨🌸 #働きたくない#女性 #18歳
働きたくない理由
私はとにかく働きたくない。
やりたい仕事もない。
そもそも働くことを魅力的に思えない。
会社や仕事に縛られたまま、老後になるまで働き続けるなんて、地獄だと思う。
学校や家族、周りからのプレッシャーも大きい。
将来が見えなくて、不安で、だからこそ今、がむしゃらに受験勉強やら部活動を行うことを求められていることがしんどい。
学校生活のストレス
高校入学時は、周囲の期待に応えようと頑張っていた。
特に勉強と部活動に関しては、自分なりに真面目にやっていた。
それが、2年にもなると、成績を上げるために毎日遅くまで勉強したり、テニス部では先輩や顧問の期待に応えるために、ハードな練習試合に参加する日々が続いた。
でも、その努力が報われることはあまりなく、むしろ自分が追い詰められていく感じがした。
そして、何より辛かったのは、周りの友達がどんどん進路を決めていく中で、私だけが何も決められず、漠然とした不安を抱えていたことだ。
次第にしんどくなった。
勉強や部活動のタスクが毎日押し寄せてきて、常に「やらないと」「周りに置いてかれる」って思わされる。
「勉強しないと、ちゃんとした会社にも入れないし、結婚もできないよ。」と親は口うるさく言ってくる。
テニス部の顧問の口癖は、「礼儀と体力が基本。社会人になっても、今の君たちの頑張りが差を生むぞ」だった。
前時代的だ、と思った。
親に成績のことで怒られたり、部活で成果を求められる度に、私は嫌になった。
友人は当たり前のように受験の話や、志望校の話をし始め、塾に補習にと邁進している。
私は一人取り残されたような気持ちで、将来が不安になった。
結局それが「働くこと」に対する抵抗感にもつながっていった。
家庭環境
教育熱心な両親の期待も、私にとって重荷に感じられるようになっていった。
小学校、中学校時代は、父と母に褒められるのが嬉しくて、テスト勉強を頑張る子どもだった。
それなりに優秀な方だったと思うし、担任の先生からも「真面目な生徒」と言われた。
だが、高校に進学して、レベルが上がった勉強のペースと、部活動の両立に苦しむようになった。
親に「あんた、サボってるんじゃないの」「このままだといい大学に行けないよ」などと言われるようになった。
私の両親は公務員をしていて、職場で出会って結婚した経緯から、私にも「安定した仕事についてほしい」と言う。
でも私自身は「安定」って言葉に全然興味が持てない。
公務員なんて、一番興味のない仕事といってもいい。
両親の考え方と自分の考え方が全然違うことに気づいてからは、ますます「働きたくない」と思うようになった。
親の期待に応えるためだけに働くなんて、自分の人生じゃない。
変わり映えもなく、つまらない仕事を毎日繰り返すだけの日々のために、勉強やら部活を頑張れと言われても、全くやる気も起きないのは仕方ないことではないか。
社会のプレッシャー
両親もそうだが、社会一般の認識として、「成功」とか「普通」という言葉で押し付けられるものにも、ずっと違和感を感じる。
「この成績のままだと、いい大学は難しい」「このご時世、安定した職に就くことが大事だよ」「そうすれば、まともな人と出会って結婚できるだろうからね」…
いい大学に行って、安定した仕事に就いて、家庭を持つ…それが本当に私が望む人生なのか。
私はそれで幸せなんだろうか。当たり前のように目指す「安定」や「普通」が、私の人生を豊かにするとは全く思えない。
自分探しの旅
じゃあ、一体私はどんな人生を送りたいんだろう。
私は、自分が何に興味があって、どんなことに才能があるのかを見つけたいと思うようになった。
私の趣味は、読書とか映画鑑賞とかカフェ巡りとか、割とインドアなものが多い。
それに、全部、とりわけ詳しいわけでもなく、本当に打ち込んでいる趣味とは言えないものだ。
本も映画もカフェも、なんとなく暇つぶしで好きなだけだった。
私は、本当は何がしたいんだろう。
将来、どんなことをしていきたいんだろう。
親や先生や友人や、周りの意見や価値観に縛られない私は、いったい何が好きなんだろう。
一度、「自分探し」として、じっくり向き合ってみようと思い始めた。
自分の興味を見つける
思えば私は昔から、「世界不思議発見」のようなテレビ番組が好きだった。
ピラミッドの秘密とか、ヨーロッパの田園を電車旅する回とかは、特に印象に残っている。
世界にはこんな面白そうなところがあるんだなあ、と感動した。
思わず「いつか行きたいなあ」と言った子どもの私に、両親は、「日本が安全だし、ご飯も美味しくて一番だよ」と言ったのを覚えている。
次第に私は両親とテレビ番組を見ることも無くなった。
両親は、保守的で、海外旅行も留学もしたことがない。
でもやはり私は今でも、世界各地を電車に揺られながら旅をして、いろんな土地や人々に出会うことに憧れがある。
そのことを思い出して、気がついた。
私は、新しい世界を知りたい、まだ経験したことのないことをしたい、と。
新しい経験を積む
それから私は、学校のボランティア活動に参加してみたり、インターンシップで実際に働いてみたりした。
勉強や部活しかしてこなかったから、やったことのないことをしたかった。
それに、「働くこと」が自分にとってどういう意味を持つのか、少しはわかるだろうと思った。
やってみると、実際の業務は、平坦でつまらないものではなかった。
期間限定だったからかもしれないが、自分の行動で感謝されたり、間接的にでも誰かの役に立っている、という感覚は、今まで体感したことがなかった。
特に、web系のインターン先で出会った社会人たちは、私が思い描いていたどんよりとした社会人像には当てはまらなかった。
主婦さんや、パートの人も、それぞれの働き方で、自分達のペースで仕事をしていた。
私は、自分が持っていた「仕事」の固定観念の存在に初めて気がついた。
ずっとやってみたかった、海外旅行もやってみようと思った。
親を説得し、お金を借りるという形で、近場だが初めて台湾に行ってみた。
建築も、食事も、何もかも目新しくて、忘れられない旅行となった。
比較的日本語が通じたけど、やっぱり英語も喋れるようになりたいと強く思い、帰ってからは英会話教室に通い始めた。
働かない選択肢
フリーランスや起業
私はインターンなどの経験も経る中で、「働く」ということにもいろいろな選択肢があることがわかってきた。
その一つが、フリーランスや起業だ。決まった職場や時間に縛られずに、自分のペースで働けるのは、すごく私に合っているように感じた。
例えば、趣味で撮った旅先の写真をシェアするオンラインプラットフォームとか、そういうビジネスができたらいいなって思ってる。
でも、フリーランスや起業にはリスクもある。
自分のスキルで食べていけるようになるのには、経験と時間が必要だ、と、インターンで知り合った業務委託のフリーランスの人が言っていた。
その人は、サラリーマン時代にwebスクールに通いながらスキルアップし、現在は転職してwebデザイナーとしてフリーランスをしている。
デザイン系の副業も行っているそうだ。
「一から学んだから、長い道のりではあったよ。
やってよかったけどね」と彼は言っていた。
パートタイムやアルバイト
フリーランスや起業が難しいと感じたら、柔軟な働き方を選ぶのもアリかもしれない。
パートタイムやアルバイトなら、自分の生活リズムに合わせて働けるし、仕事とプライベートのライフワークバランスが取りやすい。
例えば、カフェでアルバイトをしながら、カフェ巡りを続けて、各地のカフェを紹介する YouTube動画をアップしていくのも面白いかもしれない。
こんなふうに、ただ会社に務めたり、公務員になったりすることだけが「働く」ということではないのだ。
考えてみれば当たり前だけど、両親の影響もあって、無意識に視野が狭まっていたのかもしれない、と思う。
自由な働き方を選べば、自分の時間を大切にできるし、きっと働くことへの抵抗感はなくなるだろう。
自由な生活の実現
私は自由に生きたい。
その自由は、好きな場所に行って、好きなことを経験することだ。
でも、その理想は、手放しには実現できない。
閉塞感を抱えたまま、目指す理由もわからない勉強や部活動のタスクに追われていても、実現はできない。
長期的な視点で、自由な生活の実現までのロードマップを作成し、そのために必要なことを書き出してみると、いくつかの要素が必要なことがわかってきた。
経済的な自立
ただ働きたくない、と考えていた私は、少しずつ、思考がクリアになっていった。
「私が実現したい自由な生活のためには、経済的な自立が必要だ」ということに気がついた。
いずれは一人暮らしもしたいから、生活費もかかるし、海外旅行をするにも、スキルアップなどの自己投資のためにも、お金がかかる。
それで最近、節約術や投資のことも勉強し始めた。
少しでも収入を増やす方法も、同時に考えるようになった。
例えば、趣味で作ったアクセサリーをネットで販売するとか、小さなことからでも始めてみようかと思っている。
そうやって少しずつでも、経済的に自立していけたらいい。
心の健康と幸福
それと同じくらい大事なのが、心の健康だ。
ストレス管理やメンタルケアは、これからもっと意識して取り組んでいきたいことの一つだ。
今まで、勉強や部活のことでいっぱいいっぱいになった時に、一人で抱え込んでしまっていた。
仲良い友人はいるものの、本気で人生の相談をするのは気が引けた。
精神的に落ちていると、やりたいことも、好きなこともする気にならないし、将来の不安感が増すばかりだと気がついた。
だから今は、日記をつけて自分の気持ちを整理したり、瞑想したりと、心を落ち着かせる練習をしている。
そして、くよくよ悩まず、行動するようになったのも大きい。
不思議なことに、新しいことに取り組んだり、参加している時、将来への漠然とした不安感はほとんど感じないのだ。
このほかにも、自分の心の中で、もっと自分を大切にするための方法を見つけていきたい。
未来への展望
私は、未来に対して不安だけでなく希望も見出せるようになってきた。
今になってみると、不安だった理由は、自分が目指すべき方向性もわからなかったからなのだ、と思う。
行き先のわからない船に乗って、荒波を漕ぎ続けていたら、誰だって心が折れそうになる。
でも、もし、いきたい場所がリアルになって、しかも、そのためのルートも、荒波を潜り抜ける道だけではないと気がつけたなら、きっと視界は晴れるだろう。
自分らしい人生を描く
私はこれからの人生で、「自分らしく生きる」ことを一番大事にしたいと思っている。
今でも、周囲と比べたり、両親に小言を言われたりして、落ち込むこともある。
「本当にこれで良いのかな」「これでうまくいかなくて、あとで後悔したら嫌だな」と思うこともある。
でも、自分が実現したい生活が明確になって、長期的な目標を立てたことで、それに向けて少しずつでも進んでいこう、と、ポジティブに考えられるようにもなった。
自分が決めたことだから、自分が考えたことだから、と。
「働きたくない」しかなかった私は、今も、働くこと自体には魅力を感じない。
でもそれは、周りに言われた形で、いわゆる安定的な働き方に興味がない、というだけだ。
私が実現したい、もっと自由に世界各地を旅したり、いろんな新しい価値観に出会ったりする生き方のためには、経済的な自立が必要だ。
そして、その手段は、私が最初に想定していたよりずっと、ずっと多様な選択肢があるのだと気づいた。
そうしたら、なんだか肩の荷が降りた。
高校の英語の授業が大嫌いだった私が、今は英会話教室を楽しんでいるし、そこで何人かの友人もできた。
マレーシア人の友人もできて、その子と東南アジアに行ってみることが直近の目標だ。
私にとっての「自分らしい人生」が何なのか、これからも考え続けて、そのためにできることから、行動していきたい。
社会との関わり方
社会との関わり方についても、これから考えていきたい。
私はインターンやボランティア、異文化交流などを経験した結果、自分と異なる人たちと接して、理解し合ったり、支え合ったりすることに、少し興味が湧いた。
今まで、自分一人で抱え込んでいたし、自分が頑張るのは、誰かの期待に応えるためだったり、当たり前に目指すべきとされた進路を進むためだった。
社会一般の規範や、大衆の意見が疎ましく思えたりもした。
でも、一歩外に出てみると、私の頑張りで、困っている誰かの役に立つこともできるのだ、と、もっとリアルな繋がりを感じられた。
たとえば、将来について同じような悩みを持つ同世代の子たちとつながって、お互いにサポートしたり、相談し合ったりできれば、自分の居場所を見つけられるかもしれない。
それに、当たり前とか、普通とか、そんな「常識」よりも、それぞれがなりたい自分になっていけるように、応援しあえるようになったら、素敵だなと思う。
チャイルドライン
18さいまでの子どもがつながるチャイルドラインです。